新しい僧帽弁手術(ノルモ弁の手術)

早稲田大学の研究施設(梅津研究室)で生まれたノルモ弁
(加瀬川均考案)は、これまでになかった「自然の僧帽弁と似たステントレス生体弁」です。


長年にわたる工学的実験、および動物実験でこの弁が良好に機能することが確認されたため、2010年11月、自己心膜を用いた拡大僧帽弁形成術として榊原記念病院の院内倫理委員会で承認されました。


そして2011年6月に第一例目の手術に成功、その後多施設共同臨床研究(大阪大学、神戸市立医療センター中央市民 病院、東京慈恵会医科大学、京都府立医大、慶應大学、東北大学、榊原記念病院)の形ですすめられ、現在まで12例にこの手術(自己心膜を用いた拡大僧帽弁形成術)が行われました。


【先進医療】

自己心膜を用いた拡大僧帽弁形成術は、1例1例試行錯誤で行われましたが、12例の経験を踏まえ、手術方法を整理統一し、新たに「自己心膜製ステントレス僧帽弁置換術」として国の先進医療制度に基づいた臨床研究を行う申請をしました。そして平成27年12月先進医療会議で承認を得ました。平成28年1月より先進医療(臨床試験)がスタートしました。


ノルモ弁の手術、先進医療についてのお問い合わせは下記にお願いいたします。

  1. 電 話:加瀬川循環器クリニック 03-6411-4100
        (9時~12時半、14時~17時 ※土曜日は9時~12時半)
  2. メール:榊原記念病院先進医療研究室 smv@shi.heart.or.jp

人工弁置換術は、機械弁でも生体弁でも、弁の狭窄や逆流という病気は解決してくれますが、僧帽弁の場合左心室の構造が変わってしまうというマイナスがあります




【新しい僧帽弁手術の利点】

1.逆流が発生しにくい。

2.手術の結果が予測しやすい。

3.弁に自分の組織を用いるため、良好な耐久性が期待される。

4.弁と乳頭筋が連続しているので良好な左室機能が期待される。


【新しい僧帽弁手術の不明なところ】

実績が少なく追跡期間も短いので、現時点では耐久性が不明